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髪(神)のお話!?

髪に神が宿る

髪に神が宿る

赤ちゃんの髪の毛で筆を作る「胎毛筆」というものがあるとのこと。 頭脳明晰や長寿を祈る意味があります

他にも、亡くなった人の髪の毛を形見とする習慣もあります。

歴史的に見ても、古くから日本では髪は重要な意味をもっています

まじないや儀式、願掛けに使われたり。
大量の髪の毛を編んで綱にして、お寺の建設に使ったり。
お金を寄進する代わりに髪の毛を寄進したり。
昔から髪の毛に価値がありました

日本では古くから、髪の毛の「髪」は神様の「神」であり、髪の毛は神様に通じるものと考えられていました。言霊です。

髪には神秘的なパワーが宿り、生命力のシンボルとして崇められていたので、いろいろなことがそれをもとに説明がつきます。
たとえば平安時代の美しい女性の象徴のひとつが、黒く長い髪。
単に外見的な美しさだけでなく、髪に宿った神が高位の存在を招き寄せると考えられていました。
王や高位の貴族に見初められるためには、大切な要素になるでしょう。 また、巫女さんやシャーマンが髪を伸ばしていたのも、神と繋がりやすくなるため。
人間の身体の中で一番上にある髪の毛は、太陽から届く光を一番最初に受ける場所なので、その力を宿すと考えられました。

髪の毛は生命力のシンボルでもあるということは、長く伸ばした髪の毛は自分の生きてきた証となります。
もちろん悪い想いばかりではないと思いますが、髪には自分の想念、思い、記憶などが蓄積されているとも言えるでしょう。
出家するときも頭を丸めますが、それも、煩悩を断つため。
髪には、権力や自由などの欲望、さまざまな想いが宿っているはず。
煩悩にまみれた自分がまっさらな自分として生まれ変わるために髪を剃るのでしょう。

海外でも旧約聖書に、神に捧げられた存在として生まれた者には、「頭にかみそりを当てない=髪を切らない」という制約があったと記されています。

神が髪に宿る場所だとしたら、 どんなにきれいに着飾っても、髪を不潔にしていたり無頓着だったりすると、「神」に嫌われてしまいます。たがらこそ髪を美しくする事はとても大切なことなんです

毛先には、古い自分自身の記憶が溜まっているでしょうから。
失恋したときに髪を切りたくなると言われるのも、そうやってマイナスの運気をカットしようとしているのかもしれません。 髪を美しくし、髪型を整えると自分の内面に宿る神と繋がることになり、心と向き合うことができそうです