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【必見】市販カラー剤と美容室カラー 3つの大きな違い

種類も価格も染まりもお手頃で簡単で手が出やすい市販カラーですが、その手軽さが大きな落とし穴です。

皆さんは、カラー剤のことを解って使用していますか? 決定的な違いがあるんです。

このブログを読んでそれでも市販のカラーを使用し続けるのであれば止めませんが、、、、。

市販カラーのメリットとデメリット

なぜ、市販のカラーより美容室のカラーが良いのか? 

皆さん、「そりゃ当たり前」のように知っているようで知らないのでは?

なんとなくプロが染めるのだからいいでしょ。

でもカラー剤はあまり変わらないんじゃないの?

と思っていませんか?

実は、全く違います。(髪に染まる原理は一緒です。ただ、、、)

まずは、

市販カラーのメリットは

①圧倒的に安価

②気軽にどこでも染められる

この2つではないでしょうか? 他に見当たらない。

他にあったらごめんなさい。

でも、この2つのメリットで十分魅力的で自分でやっちゃいますよねぇ〜!!

市販カラー剤の恐ろしさを知らなければ、、。

デメリットについてはこの後で説明していきますね。

違いその1『薬剤の強さ』

カラー剤は、基本色味と明るさをコントロールする1剤と

その1剤を反応させる2剤を混ぜ合わせることで髪の毛が染まる仕組みです。

ここで言う2剤の強さが美容室と市販は、まず違います。

日本の薬事法では、この2剤の濃度のパーセンテージが法律で6%までと決められています。

*この2剤は、過酸化水素と言うものです。(実はこの過酸化水素の恐ろしさもまたお話ししますね。)

日本で使用できる最大のパーセンテージが6%セントということ。

この数値が高ければ高いほど、髪の毛と頭皮に負担がかかります。

ここで、知って欲しいのが

美容室でお客様に使用している2剤(過酸化水素)濃度は、1.5%〜6%のものを使用します。

お客様の髪の状態、仕上がりイメージに合わせて 

1.5%〜6%の2剤を使い分けて使用します。

例えば、根元は6%、中間は4.5%、毛先は1.5%など

技術的なところと知識力で染めていきます。

要は美容室では、お客様一人ひとりの髪のコンディションによって

フルオーダーメイドにカラー剤を調合しています。

では、市販のカラーはどうでしょう。

ほとんどのメーカーが2剤(過酸化水素)が『6%』のみだそうです。

髪の毛の状態は、関係なく

髪のダメージや細い毛、太い毛、現在カラーの入っているところの明るさがどうであるか

関係なく、6%の過酸化水素の薬剤で染めるしか選択筋がないということです。

薬剤の強さ(1)過酸化水素って何?

過酸化水素は、酸化剤、漂白剤です。通常オキシドールとも言われます。

カラー剤の2液の他に、パーマや縮毛矯正の2液にも使用されています。

この過酸化水素は、厄介なことに髪の毛に残留するのです。

ヘアカラーやパーマ、縮毛矯正での残留過酸化水素は

ヘアダメージを抑えるために絶対に考えなくてはいけない問題の一つ!!

市販カラーは6%の強いものを使用するため

残留する過酸化水素も多いということです。

きちんと処理しないと、、、、、

どんどん退色(色が明るくなること)が進みます

あなたの通っている美容室ではこの残留物を除去してもらっていますか?

薬剤の強さ(2)アルカリ剤の強さ

薬剤の違いの「薬剤の強さ」のもう一つがアルカリ剤の強さです。
アルカリ剤は、カラーの染料を髪の毛の中に入れるために
キューティクルをこじ開ける役割があります。
そして、髪の毛の内部に入り込み、先ほどの過酸化水素で脱色し
空気中の酸素と反応してカラー剤の染料が発色します。

このキューティクルをこじ開けるのに使われている成分が違います。

市販で使用されているほとんどが「モノエタノールアミン」というアルカリ剤

このアルカリ剤が美容室と市販のカラーの3つの違いの2つ目

髪の毛の中に残留物として残る厄介な物質です。

なぜ、残るとダメなのか説明しますね。

違いその2 カラー後に髪の内部に残る「残留物」です。

先ほどお伝えしましたが、

カラー剤の染料というのは、表面のキューティクルをこじ開け、

毛髪内部に侵入、空気中の酸素と反応し発色します。

注目すべきは、このキューティクルを開く際の役割をする成分です。

あまり科学的でマニアックな言葉を使うとわかりずらいので、難しくない範囲で説明します。

このキューティクルを開けるのに使われている成分が、

プロ仕様のカラー剤と、市販のカラー剤で異なります。

ではどう違うか?

わかりやすくいうと、その成分、美容室のカラー剤は髪に残留しませんが、

また残らないように、しっかりと処理します。

市販は残留するものがほとんどです。

よくテレビで、セルフカラーをしているCMが流れます。

そして、カラー剤のツーンとした匂いが気にならないわっ!なんてことをよく宣伝してます。

この「匂い」を気にならなくしている成分こそが髪に残留する張本人!

美容室のカラー剤に使用されている成分は、混ぜて、塗布しているところから揮発していき、髪の内部には残りません。

そしてこれが残留すると何が良くないか?

ズバリ、「日に日に髪の毛が痛みます」

とても怖いことです。髪は女性の命です!

また一番怖いのは、頭皮にも残留物として残るということ。

これは、また詳しくお話ししますね。

違いその3「カラーの色や明るさのバリエーション」

例えば、髪の毛を「アッシュ」に染めたい場合、

市販の薬剤だと、「クールアッシュ」「ガンメタアッシュ」などなどの

名前で売られていることがありますが、明るさの幅があまりなく、

というより、自分の今の髪の状態など分からずに、商品のなりたい色を選択して

その色にならず、失敗した経験はないですか?

それと違い、美容室のカラー剤はこの明るさの調整が無限にできます。

何が言いたいかというと、根本と、毛先を薬剤を分けれるか分けれないかで、

これまたダメージにつながるのと、根元がオレンジ、毛先が濁ったり、みどり色になったりと、

均一に染めることが市販の薬剤だと難しくなるということ。

以上のことから、一般的に市販のカラー剤と美容室のカラー剤とでは、

ダメージが1.5倍と言われていますが、カラーの塗布の仕方や、

今さらに痛みずらいカラー剤が出たりと、ダメージの差は1.5倍以上の差があると思います。

カラー剤の塗り方一つでも、頭皮に薬剤をつけることの頭皮への負担、影響を考え、

美容師はこだわりカラーリングをします。

まとめ

いかがでしたでしょうか?

美容師がなぜ市販のカラー剤を使って欲しくないか、

少しお解りいただけましたでしょうか?

可能な限り髪への負担を最小限に抑え日々お客様をカラーリングさせていただいてます。

直ちにとは言いませんが、2回に一回のセルフカラーを3回に一回するなど、

少しずつ市販カラーを使う頻度を減らしていただけたら幸いです!

そして同様に、髪だけでなく頭皮によくありません。

薄毛、抜け毛、白髪などの原因にもなるということもまたお伝えしますね。